文化・芸術

映画 「夏時間の庭」

Photo  何百という数のレポートを読み続ける時間が数日続く…ちょっと気分転換にと桜坂劇場に出向きました。
 フランス映画「夏時間の庭」オルセー美術館開館20周年記念作品で、監督・脚本オリヴィエ・アサイヤス。
フランスの郊外に住む女性…著名な画家の大叔父のアトリエと彼が愛した美術品に囲まれて暮らす彼女が亡くなり、それぞれの人生を歩む彼女の3人の子供達とその家族が、思い出の空間や遺品の美術品と向き合うドラマ。
 やわらかい陽光があるれたフランスらしい庭…壁にかけられた絵画やアール・ヌーボーの机や家具、ガラスの花器など、銀の食器などなど…撮影の為に美術館や個人のから借り出されたものだそう…やはりおしゃれで美しい。
 日常生活の道具として、人々の時間の中で使用されたそれらは、価値はみとめても<使用>することがのぞまれなければ、別の価値をもっていく。
 <美術品>だったり<骨董品>、<がらくた>などなど…。美術館へ引き取られたり、売却されたり…。
   印象派の絵画のようなお庭の風景で…女性の観客がおおかったです。

 娘役の女優・ジュリエット・ビノッシュ、久しぶりに観たが、アメリカでくらすデザイナー役で金髪でポップな彼女…見慣れるまでちょっと時間がかかった。
 次男は中国上海でビジネスをしている設定。
1世代でも家族が世界に拡散して存在する<在り様>は、めずらしくない時代。
 多かれ少なかれ、受け継ぐものがどのようなものであれ、財産(家や美術品なども含む)をどうする?といった同じような会話は、あちらこちらで聞えてきます。
 それが「時間が流れる」ということなのでしょう。
 

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盗難と破壊 ヘンリー・ムーア作品

Photo  昨日のTVニュースで取り上げられていた話題から一つ。
 ヘンリー・ムアー(Henry Spencer Moore 1898年7月30日~1986年8月31日)は、イギリスを代表する有名な彫刻家。長生きしたこの作家の作品は、「彫刻は野外の芸術である」と彼自身が語っていたこともあって世界中の美術館・公園などにパブリックアートとして野外 設置されることも多い。
 日本にも20世紀彫刻として作品を収蔵している箱根の彫刻の森美術館をはじめとして、美術館も多い作家でもある。
 2005年12月にイギリスのムーアー記念財団の庭に展示されていたブロンズ製「横たわる像」(1969-70制作・長さ3メートル、高さ2メール、重さ2トン)が盗難にあった、その後のニュース。
 推定価値約4億3000万円(300万ポンド)の作品が、熔かされ銅材として約22万円(1500ポンド)で、金属需要の高い中国に売却されたのではないかと、警察が推測しているとの報道(17日付の英日曜紙オブザーバー)がなされた。ただこれは事実かどうかははっきりしていない。どうなんだろう???。手間をかけ熔かして22万で、中国へ売却すると、手間の割りには利益は少ないように思えるのだが…。
 数年前から日本各地で、お寺や博物館の梵鐘(銅)の盗難や建築材料からガードレールまで金属製品が盗難にあうというニュースが流れて、やはり金属需要の高い中国へ売却される目的という点で時期的に重なる。日本は中国に近いのでわからなくも無いが、イギリスからというのは?どうなんだろうか?
 金属は熔かしてしまえば何度も利用できたりする。戦争時の金属製品献納運動なども歴史の中では展開するけれど…。
 何年後かに、発見されましたというニュースを期待したいものです。
 

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ザッキンとロダンの作品in鹿児島

Photo_2  先週鹿児島に久しぶりに出向きました。
 用事の合間にちょっと時間があったので、鹿児島県立美術館に出向きました。
 鹿児島県立美術館の正面入り口前の屋外には、彫刻作品が展示されています。
 その中のオシップ・ザッキンの「オルフェ」1959年とPhoto_4 ロダンの作品。
 ザッキンの名前は、最近私の周りで話題になるので…注目してみました。
 2作品ともなかなかいい作品だと思います。
 常設展示品にはフランク・ステラ、ピカソ、モネ、カンデンスキーなどなど…。
 近現代作品の教科書的な作家の作品数々が…。
 日本って面白い国だなーと…改めて思いました。
 

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ネズミとうさぎの像

 アヘン戦争の際に中国(清朝)の建物から持ち出された彫刻作品(金工)のネズミとウサギの像が、オークションにかけられて32憶円?で落札されたニュースは、数日前。落札者の存在が明らかになったのは昨日。
 中国の実業家で、中国から略奪された文化財を取り戻す運動を展開している人物らしい。以前も同じ建物の今回同様の動物の彫刻を落札して中国に戻した人物?らしい。
 この辺までは、一般の人にも理解できる流れ…。
 よくわからなかったのは、昨日の報道では落札者がオークションに提示した金額を払う気はないと話しているということ…。お金を払わないということは、オークションは成立しないということ?問題の像はどうなるの?2番手の人の落札ってこと? 略奪された美術品の今日のあり様に対して、問題提起をした落札金額提示?ってこと????。
私目には、わかりませんでした。
 それがイヴ・サン・ローランの遺品というところに、興味も湧きますが…。
 この不景気な世の中で「30億」以上の値段も、ある意味政治的ですね。はじめからこうした返還運動の展開から基本値を高く設定した可能性もありますね。そうだとすると二重に搾取されることになる。本来の美術品価値とは異なる<ドラマ>への付加価値の方が高いともいえますね。
 やりきれませんね。bearing  
 ただ、戦争の結果、また植民地の宗主国と支配される地域との関係で、こうした文化財・美術品・図書・歴史文書など、さまざまなものが勝った側の戦利品として略奪されることは、人間の歴史の中ではめずらしくない。
 略奪だけではなく、破壊や焚書なんて行為もめずらしくなく…。有名なところでは、大英博物館のアフリカやアジアコレクショの数々。日本国内にも、たくさん存在します。
 映画「インディージョーンズ」の最近の作品は、こうした面からドラマが立ち上がる…。しかし、持ち出された方は、所有権を盾にやはり「返還」を望むのは当然と言えば当然…。 
 沖縄でも太平洋戦争で、国外(アメリカ)に持ち出されたさまざま物が、戦後時にふれ返還されたりするニュースは現代問題。

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ダビンチの肖像画

 TVニュースで若きレオナルド・ダビンチの肖像画の可能性が高い資料が見つかったと報道されています。tv
 彼の科学テーマのノートの中にあったそう…デジタルデーターの文字部分を消してみると男性の顔のデッサンが現れたそう…。eyeear
 彼は、才能ある美男子といわれていたそうで…このポイントに比重が置かれてての?報道…。
 研究者も多いと思っていたけれど…新発見ってあるんですね…。
ちなみに、今年の私のカレンダーは、ダビンチの飛行機やもろもろ科学機械のデッサン図の図柄です。絵画よりもこうしたデッサンの方が興味津々の私です。

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北川健次の版画

Photo_3  私の好きな版画家・北川健次氏の版画作品が装画で採用された文庫本を見つけました。
 「逡巡する九月 プラハ」という作品は、以前にもブログで紹介したお気に入りの作品。
 本はまだ見ていないですが…ヴェネツィア建築大学教授のジョルジョ・アガンベン氏の著作を西洋美術史専門の岡田温司(京都大学大学院教授)が訳されたもので、カバーデザインは間村俊一氏…面白そうです。

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絵画展示会準備

2007  2007年11月2月から開催される、芸大附属芸術資料館の企画展の準備でバタバタと…。
ポスター、図録、広報、展示と一人で行わなければいけない(くすん)…でも来週には、お手伝いの同僚や学生さんや先生が合流する…感謝!感謝!
 小さな資料館だけれど、年間30回ほどの展覧会が開催される。自主企画展は、秋の芸大祭、首里城祭と期間を重ねてのスタート!10日ほどの展示会だけれど…いい作品が展示されます。
 準備作業で、帰宅が8時過ぎになっているので…空君は甘えん坊になっている。かわいそうだけれど…お留守番の達人になってね…。でも夜中に起こされる回数も増えたのは…まあ、仕方ないね。しばらくは…。
 涼しくなった今日この頃の空君、またお気に入りの味がかわったよう!あんなに好きだったかにかまぼこ入りは、反応が少ない、そしてその後に喜んでいたえびいりも最近は…。夢中なのがマグロ・白身さかな・おかか入りらしい。 ささみ入りとか食べてほしいなー。

 

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北川健次氏の仕事

Dm_1  1995年の春のことだと思う。旅行先の大阪で版画を中心に扱う加藤京文堂という書店にふらりとたちよった。扱う世界が興味深く、心地よい感動を覚えながらしばらく時間を過ごした。
 店内では北川健次銅版画集展と題して「サン=シェルピスの見えない庭園」などの新旧版画作品とコラージュ作品の小さな展覧会が開催されていた。版画の世界に詳しいわけではない私ではあるが、その作品は記憶から離れることはない。10年以上前に偶然にであった展覧会のDMを手放すことが出来ずに、手元に置いてあった(写真)。「逡巡する九月ープラハ」という作品が私の心を捉えて放さない。そんなことは多くあるものでもない。不思議な力でとどまる世界。
 けれども、具体的な作家像を持ちたくない気持ちが強くて(かなり屈折していると思うが…)手元のDMと記憶と遊ぶ時間が10年ほど続いた。
 Photo_16 どうしたことか昨年になって、作者が気になりだし、調べてみるとかなり有名な方だった。「北川健次オフィシャルサイト」を覗くとあの記憶通りの世界…少し安心した。点と線…時間がワープするように…繋がれてゆく感覚は…。
 2004年12月に出された『「モナ・リザ」ミステリー』(新潮社)を読み終えた。
かなり話題になっていた本だ。文章もすてきだ。作品と同じ印象。分析も興味深い。幼き頃よりダ・ヴィンチの作品群の中で不気味さを感じていた「洗礼者ヨハネ」に対する考察も一人で納得しきり…。収録されている別稿のフェルメール「デルフトの暗い部屋」も、フェルメール好きの私としては、心に残った。
 画集ほしいな…。

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