映画・テレビ

映画「ヴィヨンの妻ー桜桃とタンポポー」

Photo  毎週水曜日は映画館がレディース・デーということもあり、映画を観る気分も高鳴るというもの…。
 午前中、講義終了後昼食もとらずに映画館に駆け込んだ。
太宰治生誕100年の今年は、いろいろな分野で関連した催しが多い。映画「ヴィヨンの妻ー桜桃とタンポポー」もその一つ。観客は9割が女性。太宰ファンだろうか?
 とりたてて太宰ファンでもないが、楽しめた。俳優陣がそれぞれに(特に松たかこ、浅野忠信は)よかった。随所に太宰の作品のエピソードや言葉を盛り込み、海外に翻訳も多くされる太宰作品のファンにも判りやすい構成になっている。
 「女には不幸も幸福もない。男には不幸があるだけだ」と作家の夫(浅野忠信)が語る。
 それは「愛を信じられる(愛に生きることができる)のが女で、他者へのそして他者からの愛を信じ切れないのが男だ」と云うことと同じ…。
 どこか透明感があり、徹底した深刻さを伝えない世界…その辺が女性達に人気なのだろうか?
それにしても松たかこのせりふをする演技ではなく、後ろ姿や足や肩や言葉なき身体の演技はよかった。 

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映画 「夏時間の庭」

Photo  何百という数のレポートを読み続ける時間が数日続く…ちょっと気分転換にと桜坂劇場に出向きました。
 フランス映画「夏時間の庭」オルセー美術館開館20周年記念作品で、監督・脚本オリヴィエ・アサイヤス。
フランスの郊外に住む女性…著名な画家の大叔父のアトリエと彼が愛した美術品に囲まれて暮らす彼女が亡くなり、それぞれの人生を歩む彼女の3人の子供達とその家族が、思い出の空間や遺品の美術品と向き合うドラマ。
 やわらかい陽光があるれたフランスらしい庭…壁にかけられた絵画やアール・ヌーボーの机や家具、ガラスの花器など、銀の食器などなど…撮影の為に美術館や個人のから借り出されたものだそう…やはりおしゃれで美しい。
 日常生活の道具として、人々の時間の中で使用されたそれらは、価値はみとめても<使用>することがのぞまれなければ、別の価値をもっていく。
 <美術品>だったり<骨董品>、<がらくた>などなど…。美術館へ引き取られたり、売却されたり…。
   印象派の絵画のようなお庭の風景で…女性の観客がおおかったです。

 娘役の女優・ジュリエット・ビノッシュ、久しぶりに観たが、アメリカでくらすデザイナー役で金髪でポップな彼女…見慣れるまでちょっと時間がかかった。
 次男は中国上海でビジネスをしている設定。
1世代でも家族が世界に拡散して存在する<在り様>は、めずらしくない時代。
 多かれ少なかれ、受け継ぐものがどのようなものであれ、財産(家や美術品なども含む)をどうする?といった同じような会話は、あちらこちらで聞えてきます。
 それが「時間が流れる」ということなのでしょう。
 

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映画「愛を読むひと」

Photo  開いた時間に合わせて映画館に立ち寄る。
上映中の映画から、今回は「愛を読むひと」を観た。
 チラシにある「全世界500万人が涙したベストセラー小説「朗読者」の映画化…小説「朗読者」は不覚にもまだ読んでいない。

ケイト・ウィンスレット主演(この作品でアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞)。やはりすばらしい女優さんだ。
 タイトルで甘い恋愛映画かと思いきや…アメリカ・ドイツの合作映画で、舞台は1958年大戦後のドイツ。15歳の少年マイケルと年上の女性ハンナの出会い・愛・別れ・再開の20年。
 ドイツの戦争と戦後…であった二人のドラマ…。ユダヤ人収容所に関わる過去。
 「愛は本に託された」というコピーや邦題の「愛を読むひと」は映画の核心を示す言葉…。言葉の力…。
 心に残る映画となった。
 
 

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レバノン映画「キャラメル」

Photo  6月8日までの映画チケットが手元にあったので桜坂劇場に飛び込んだ。
 時間に合わせて観たのは、アカデミー賞レバノン代表作品「キャラメル」。
 Photo_2 ベイルートの小さなエステサロンに集う5人の女性たちが主人公。それぞれが誰にも言えない秘密を抱え…でも友情と愛に包まれた、ユーモアあふるるいい映画でした。
 監督は主演もつとめるナディーン・ラバキー。美しい女性で、才能もある彼女はアラビアン・ビジネス誌の「世界で最もパワフルなアラブ人」の女性トップの5位に選ばれたそう(チラシより)。
「マルタのやさしい刺繍」といい、今年は女性達友情ものでいい映画作品に出会ってなんだか幸せな気分。
 次はやはり女性が主人公の中国映画「長江に生きる」を観る予定。
 梅雨の時期…なんだか楽しい。 
 

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ステキな映画「マルタのやさしい刺繍」

Photo_3  久しぶりの桜坂劇場。
遅ればせながら、アンコール上映の「マルタのやさしい刺繍」(2007年アカデミー賞、外国語映画賞スイス代表)を観る為。
 80歳の女性が、若い頃の夢「ランジェリーショップ」をオープンする物語。友人の女優さんたちがステキ!
 小さな村(田舎)に暮らす女性達が、夫や息子たち村の男達の価値観(女ならば…とか、世間体とか、老人ならば…とか)や、自らの抑圧から自由になり、自らの願望を、人生の中で実践していく強さやエネルギー、楽しさ…。
 女性の年齢に関係なく「綺麗なもの、かわいいもの、ステキなもの」への願望がよく表現できている。もの作りに熱中するエネルギーや充実感や嬉しさも…。
 マルタの友人たりもパソコン教室に通ったり、自動車運転免許を取ったり、いい映画でした。
 平日…桜坂劇場内の複数の劇場の中で、「マルタのやさしい刺繍」が上映された劇場では、年配や中年の女性たち、老夫婦の姿が多かったですね。
 ステキな映画を提供してくれる桜坂劇場は大好きです。が…でもこうした映画は1階劇場でやってもらいたいものです。
階段の上り下りは…年齢の高い観客にはつらそうですよ。

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映画 「ワルキューレ」

Photo  3月下旬にふらりと立ち寄った映画館。
春休みなので子供向け上映が目白押し。その中で上映時間も都合の良かった映画「ワルキューレ」を観ました。
 ヒトラー独裁政権の崩壊を画策する反乱組織のリーダーがトム・クルーズ演じるシュタウフェンベルク。
 「ワルキューレ作戦」はドイツの国内で有事の際に反乱勢力を鎮圧するためにヒトラー承認も元に準備されてた作戦でもあり、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」がキーポイント。ワーグナー好きのヒトラーらしい作戦名。
 それを利用して逆にヒトラー暗殺をもくろむ作戦が実行され、トムクルーズを中心に展開される。
 作戦は失敗するので、単なるヒーロー映画の終わりではない…。
 当時の「ドイツ軍部・政治家の中で、独裁者ヒトラーの暗殺計画は、数多かった」と映画の最後でテロップで流れていた。数多くか…そうだったのか…と。
 昨年見た映画「ヒトラーの贋札」と同様に、当時のドイツの中で抵抗した人々に光を当てる映画が発表される。
 犠牲の悲しみだけでなく、抵抗のエネルギーを表現するこれらの作品は、歴史のもつ多様な人々のあり方を教えてくれるようです。

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映画「おくりびと」

 映画「おくりひと」がアカデミー賞を受賞したニュースで昨日は話題になりました。
この映画、昨年の11月に母親と一緒に観ました。movie
 何年かぶりに劇場で映画を観る母は、「よかったねー。映画はテレビドラマとは違うよね」と感動していました。彼女は<闘って人が殺しあう>場面の作りものは、あまり好きではありません。時代劇もしかり…正義のためのヒーローものしかり…。
というわけで「おくりびと」のセレクトになったわけです。
 長生きの我が家の家系では、長男の嫁で父方の4名の年寄、実家の両親など6名の方の死を側で送ってきた人が、彼女…。「お葬式の映画なんて…」といわれるかと思ったけれど…。感慨深く観たようです。wink
 さっそく<祝!アカデミー賞>の電話をしました。彼女も喜んでいました。映画っていいですね…。

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映画「ヒトラーの贋札」

Photo_3  ちょっと時間が空いたので、映画「ヒトラーの贋札」を観に、桜坂劇場にまた出かけた。平日だというのに60歳以上の方々で大賑わい。
 「強制収容所ないで極秘に行われた史上最大の紙幣贋造「ベルンハルト作戦」憎むべき敵・ナチスに協力せざるを得なかったユダヤ人技術者たちの苦悩と葛藤」(チラシより)第二次世界大戦中のドイツザクセンハウゼン強制収容所。「生きてこその正義」との人間の在り方。 
 監督はステファン・ルツォヴィッキー。ドイツオーストリア合作映画。第80回アカデミー外国語賞受賞作品で上質の映画だった。
 昨年のこの時期にみた「善き人のためのソナタ」といい…ドイツの映画界は第二次世界大戦を冷静に、そして現代に生きる人へのメッセージも含めた大人の映画を作り出している。
  いい時間でした。

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映画 「実録・連合赤軍」

Photo  月曜日は会員デー(800円)ということで、またまた桜坂劇場へ。
今観たい映画が重なって上映されているけれど、時間に合わせて「実録・連合赤軍ーあさま山荘への道程ー」を選んだ。
 受付で販売されている図録をのぞいると、受付の女性(23,4歳?)が、「私も買ったんですよ。歴史の教科書みたいに読みました」と声をかけてきた。「映画観る人は、年配の方が多いんですか?」と聞いてみた。答えは、若い人も結構いるとか…。
 1972年2月は小学低学年。私のテレビ映像記憶のはっきりしているのは、ひょっこりひょうたん島のオープニング映像と、実は警察があさま山荘を包囲して巨大な鉄の玉を建物にぶつけている映像である。
 1960年代後半からの学生運動、連合赤軍の成立とあさま山荘への篭城までの記録。実写フィルムと役者たちによる再現ドラマの内容で…。
 難しい政治用語を語る割には、やはり若者の幼い現実が映し出される。理想を前にしても他者と対峙する際に、未熟な「権力への欲望」をむき出しにする。図録に収録されている証言資料をみると、上映された映画よりも、その様相が激しかったことがわかる。
団塊の世代かー。友人の記者が新聞に団塊の世代の「総括」がされていないことを記事にしていたなー。
 この事件の3ヵ月後に沖縄は、日本に復帰したんだよね。 
 でも、社会学者の宮台真司がチョイ役で出ていた。なんだかな-。

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映画「ダーウィンの悪夢」

Photo_3  何度が上映されたけれど、今回ようやく時間が合い桜坂劇場に出向きました。
ドキメンタリー映画「ダーウィンの悪夢」。世界で数々のグランプリや賞を受け、話題になり社会問題として様々な議論を生んだ映画である。
 アフリカ・タンザニアのヴィクトリア湖に放たれた外来魚ナイルパーチ。
 食のグローパル化、流通の発達でヨーロッパや日本に送られている…その中で地元の漁業不振、経済格差の貧困、富める側とそうでない側の構造。何百トンも魚がアフリカからヨーロッパへ逆にアフリカに入ってくるのは政治紛争 に利用される戦争兵器など…。飽食の世界を支える飢餓の世界。
 いろいろな要素が複雑に絡み合い、私達は生きている。
スーパーのチラシでは世界中の食材で、沖縄の私達の食卓は満たされ、命をつないで生きている。空君の食べる餌の材料…。
 同館で上映される「いのちの食べかた」にも興味がありましたが、二本同日には観る事ができませんでした…気持ちが重すぎて…・

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映画「王妃の紋章」

Photo  時間ができたので、久しぶりに映画を…
『HERO』『LOVERS』を抜いて中国映画史上歴代1位だというの映画『王妃の紋章』を見てきました。
 まばゆい黄金に満ち溢れた中国王家の物語。設定は唐王朝滅亡の黄金の時代を舞台にした愛憎劇。
 王妃役のコン・リーはすごい存在力で美しく、国王役のチョウ・ユンファも適役です。この大物役者二人の「貫禄」は凄みさえ感じられます。
 きらびやかな衣装も第80回米アカデミー賞ノミネート(衣装デサイン賞)されるほど、こだわりと技術の粋の集結で…。
 でも大きな画面にものすごい数の兵士たちが出てきて闘う場面を見ていると複雑な気持ちになる。それは『HERO』『LOVERS』を観た時も感じたことだ…闘うことが前提とされている世界…かなりつらい。
チャン・イーモウ監督は、北京オリンピックの開会式総合プロデュースもてがけるそう…。ゴールドの世界と圧倒的な数の集団演技が絵巻物のように展開するのではないかしら…。
 でもコン・リーはいい役者だなー。
ここ数日、夜中NHKBSで中国・台湾の現代映画が放映されている。こちらもいいですね。

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終戦記念日に思う

 終戦記念日の8月15日は、休日にあたった。久しぶりの晴れ間に午前中家事をし、午後からU美術館で打ち合わせ。時間が空いたので梅雨時期以来出向けなかった桜坂劇場へ…上映中の中国映画「蓋山西(ガイサンシーとその姉妹たち」(監督:班忠義、中国ドキメンタリー、梨の木舎から書籍が刊行されている)を観た。監督が9年の歳月をかけて製作した作品。第二次世界大戦時に中国・山西省で、15歳前後で連行されて日本軍相手に性的対象にさせられた女性達のドキメント。<慰安>という言葉は個人的にはあまり使いたくない。「慰安」は慰めて心を安らかすることの意味だから…それは女性達が自ら望んだわけでもないから…。軍の犯罪の記録である。戦後も半世紀以上差別や貧困、病気、恐怖の過去…。心の中に埋もれている過去の記憶と彼女達の思いが1990年代以降にようやくカメラを通して記録されてゆく。重い内容…。
 戦後62年の終戦記念日前後でNHKでも、いろいろな番組が提供されている…憲法9条をめぐる討論会とか…いずれにしても平和主義の重要性を確認する。武力なき平和な世界、国際交流…が望ましいと思う。現実は厳しい状況だけれど…国家と個人の問題とその距離感を自問した。
 人類が一丸となって取り組まなければならない問題は、過去よりも大きいでしょ。温暖化対策とか…。ねー空君…そうおもわない?。

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映画「善き人のためのソナタ」

 映画「善き人のためのソナタ」★★★★★
 
最近週末の夜を映画館で過ごすことが多くなった。連休初日午前中にも足を運ぶことが多くなった。先週は中国映画「孔雀 我が家の風景」を観た。今週は梅雨の中、傘をさしながら桜坂劇場に出向き、上映されている「善き人のためのソナタ」を見た。「1984年、東西冷戦下の東ベルリン。壁の向こうで、何がおこっていたのか?ようやく明かされた”監視国家”の真実」(チラシより)
 これまで意識しなかった感覚が立ち上がった。ドイツ語が美しく聴こえる。ガブリエル・ラレドの音楽もとてもいい。サントラCD購入して、専ら車の中で聴く。このCDを楽しむために雨の中をドライブするのも心地よい。そして俳優達ヴィースラー大尉役のウルリッヒ・ミューエ、劇作家ドライマン役のセバスチャン・コッホ(ある人を思い出した)、がいい。ドライマンに<善き人のためのソナタ>の楽譜を贈る演出家イェルスカ役の老俳優もいい。アメリカ映画をあまり観ない私…やはりヨーロッパ映画の方が落ち着ける。
 1989年ベルリンの壁崩壊以前の旧東ドイツに40年近くあった国家保安省<シュタージ>の元で芸術家と公安業務で彼らを盗聴する任務の中で哀しみや歓びを感じ変ってゆく一人の大尉とのドラマ。
 先週見た映画孔雀でも感じたけれど、時代や社会へ、個人の中で生れる怯えや弱さを考えさせられ、強さもまた考えてしまう。

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